『アジア法研究の新たな地平』

アジア法研究の新たな地平アジア法学会創立10周年に、アジア法学会のメンバーにより『アジア法研究の新たな地平』が成文堂より出版されました。

紹介ページ:http://www.seibundoh.co.jp/pub/search/001858.html

日本におけるアジア法研究の伝統と成果をふまえ、「日本発 アジア法研究」の課題と展望を示したもの。アジア法学会の中心メンバーが総力を挙げて企画し、編集した。北米・西欧の価値観と認識枠組みを所与の前提とする方法論の限界を指摘し、新たなアプローチを積極的に提示する。

目次

序 (孝忠延夫)

第1部 アジア法研究の方法と歴史

第1章 アジア法の概念とその生成過程 (安田信之)
第2章 アジアの法文化へのアプローチ ―開発法学と法哲学、法文化論との交錯を手がかりに― (角田猛之)
第3章 日本における明治以後のアジア法研究史 (香川孝三)
第4章 紛争解決を通しての法形成とその正当性 ―東アジア法形成論のための準備的考察― (今井弘道)
第5章 近現代中国法研究方法試論 ―中国における「法治」の観点から― (高見澤磨)

第2部 アジア法研究の課題と展望

第1章 「法の支配」概念の柔軟化とアジア法の分析視角 ―「法の支配」の重層性・段階性・動態性の観点から― (松尾 弘)
第2章 アジア統合構想における法形成の選択肢 ―正統性と正当性のマトリクス― (金子由芳)
第3章 司法積極主義の生成と展開 ―インドにおける社会活動訴訟を手がかりとして― (孝忠延夫)
第4章 ジェンダー法学とアジア ―日本の場合― (神尾真知子)

第3部 アジア各国・各地域の法と文化

第1章 東アジアにおける死刑廃止論考 (鈴木敬夫)
第2章 インドにおける州パンチャーヤト法の展開 (浅野宜之)
第3章 中国法のパラダイムとグローバルな時代における文明間の対話 (季 衛東)
第4章 中国法の思考様式 ―グラデーション的法文化― (鈴木 賢)
第5章 「人権」条項新設をめぐる「同床異夢」 ―中国政府・共産党の政策意図、法学者の理論的試み― (石塚 迅)
第6章 韓国初期憲法思想における民主主義の理念 ―社会民主主義と民族主義の接合― (國分典子)
第7章 大韓民国の建国過程における国民確定の問題 ―「元祖韓国人」の国籍基準をめぐって― (岡 克彦)